【10代女性】
小学生から毛深く男の子に間違われた
私は小学生の頃から毛が濃かったです。
口の周りにはうっすらヒゲが生え、容姿もズボンにTシャツ、髪の毛はベリーショートという女の子とは思えない格好をしていました。
銭湯や公共の場のトイレを利用すると「君、男の子はこっちだよ」と言われる始末でした。
中学生でパジャマパーティーをして自分だけ腕に毛が生えていた
中学校にあがって初めての夏休みは友だち数人とパジャマパーティーをしました。
中学生になった私は少しずつオシャレをする楽しさを覚え可愛い洋服や小物にも惹かれるようになりました。
せっかくのパジャマパーティーということでお母さんにお願いしてピンクの花柄模様のかわいいパジャマを買ってもらいました。
パジャマパーティー当日、みんなでご飯を食べて、順番にお風呂にはいってパジャマに着替えてお菓子パーティーをしようとなった時、私はふと気が付きました。
半袖のパジャマから出ているみんなの腕は毛がなくてツルツルでした。
私の腕をみると黒くて太い毛が手首から二の腕にまでありました。
みんなそれぞれ可愛いパジャマを着ていて見える肌はツルツルの色白で女子の腕で私の腕は男の子が着ているの?!というくらいの差がありました。
カミソリでムダ毛を剃ることを覚えた
恥ずかしい気持ちをぐっと堪えてみんなに思い切って「みんな腕の毛がなくてうらやましいなあ。見て、私なんてボーボーだよ」と冗談交じりで言うと「私だってそーだよ!」と言うのです。
「え、どこが?毛なんてないじゃん!」というとみんな口を揃えて「だって剃ってるもん!」と言いました。
みんなお風呂場で剃ってるという事実を私はその時知りました。
だからみんなお風呂長かったのか!と長風呂だった理由になっとくしました。
男子にムダ毛の処理が甘かったことを指摘されたのがショックだった
そして女子という生き物は大変だなあと思いつつカミソリがあれば私も毛のない女子肌になれるという嬉しさも発見できました。
しかし、剃れば新しい毛が生えてきてチクチクするという悲しさも覚え授業中に腕を見て、毛が生えていれば爪で必死に抜いていました。
そんなある日「お前なにやってんの?」と声が聞こえました。振り向くと片思い中の好きな男子でした。
「え…」と固まる私に「毛が気になるのか?」とストレートに言われて頭が真っ白になりました。うんともすんとも言えずそのまま無言は続き授業終了のチャイムが。
助かったと思い何事もなかったかのように席を立とうとすると片思いの彼がやってきて「女子なんだから気をつけろよな」と言って去っていきました。
綺麗な腕を保つためにしていたことが女子力を下げているということを知りとても恥ずかしかったです。
私はその日以来、カバンの中にもカミソリをいれるようになり気になればトイレで剃るようになりました。
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